「名づけ」には、それまで存在しなかった対象を生み出す根源的作用と、すでに存在している事物や観念にラベルを貼る二次的作用の、二つがあると言ってよい。
私が、影響を受けた思想家に丸山圭三郎という人がいます。
文化とくれば、言語哲学にたどり着く。
当然、そこから文化人類学へと興味を広げたが、彼の書いた「ソシュール思想」は、「文化の理論のために」と同じくらい、私の心に響いた。
差異が価値や意味を生むという考え、二項対立的な思考が、文化の文化たる規則を生むということ、色々なひらめきをこの本から頂いた。
言葉がどれほど重要なことなのかもこの本で知ったようなものです。
言葉の根源的な力が(まさに文化的な行為である「レッテル」貼りが)、文化のスタートです。
人間は、過剰であるがゆえに何かを創り出し、その何かのお蔭で人間の本来的な能力が欠落し、その補いとしての文化が形成されていくと言ったことを私は、竹内芳郎、丸山圭三郎から学んだ。
言葉の力を私たちは信じ、そして、言葉を大切にしよう。
ことばが全てのスタートです。
まず先にことばがあったのです。 ☆ (T.Koga)長崎市の三山不動産