長崎市を中心に賃貸物件や売買物件の最新情報を提供しております。家の無料査定や買取は株式会社三山不動産におまかせ下さい。

基礎研究 2.Sep.2024

大人の学は道の為なり、小人学は利の為なり。
最近の日本は、基礎研究に力を入れなくても良いような風潮です。
数年前の文学部廃止論も、まさに実利に関係しない学問は必要ないと産業界の圧力に、文科省が負けた結果です。
学問が、実利だけを追うようになったら、その学問はどんどん衰退していってしまう。
それは、真理を追究することがなくなるので、論理的説明が精緻化しないし、見えなかったものが見えるようにはならないからです。
学問は、真理よりも実利だということになれば、今ある論理を現実に応用し、お金になるかならないかで、論理を広げるか、捨てるかを決定する。
たとえ、真理であっても、現実に利益をもたらさないものは、切り捨てられていく。
のちのち、どういう発見があるかは想像つかないのに、現世だけの物差しで研究するかどうかを決定してしまうのです。
基礎研究も得体の知れない人文系研究も共に、人間や宇宙の本質に近づく一歩です。
この一歩を無駄なものだとして切り捨ててしまうようでは、学問は発展しない。
今見えているものだけを問題にしてはいけない。
未来のものは、見えないのです。
学問は今を問題にしているのではない。
未来を問題にしているのです。
だから、今、問題が学問によって解決されるのです。 ☆ (T.Koga)長崎市の三山不動産