細部にこだわる。
それは時間をかけてもこだわる価値のあるものです。
考古学上の大きな発見をよくよく吟味してみると、そのほとんどが、細部までしっかり仕事をしていることに気づく。
人には見えないところまで、まるで神様が見るようなところまで、昔の人は、しっかり仕事をしていたようです。
だからこそ、何千年経っても、生き残り、遺跡になり、今もなお異彩を放つのです。
人間には、想像力がある。
「月は隅なきを見るものかは」 と兼好法師が言う時、彼は、欠けている月に、満月を創造し、完璧なまでの満月を見ていたのだろう。
だから、現実的な満月なんぞは、見るに値しないと思ったのだろう。
なにせ、現実的には不完全に見えてしまうのだから。
そういう意味で、細部こそ、想像力を駆使して、創造するものなのかもしれない。
神様が見るかのように、神様しか見ないが、それでも、そこに、神様が宿っているように、想像力を駆使して、完璧を目指す。
細部にこそ、全体を際立たせる何かがある。
そう思って、緻密に仕事をしていく。
経年変化に耐えられるもの、それが細部の凄さなのです。
神は細部に宿るとは、そういうことです。 ☆ (T.Koga)長崎市の三山不動産