自然によって引き起こされる最初の衝動は、必ず正しい。
生来の不正というものが人間の心にあるわけではないからです。
人間は、基本的には、自然を有しているから、これは変だとか、これはおかしいとか、これは凄いという初印象は、案外当たる。
それは、自然が素直に機能して、生物としての生命力が発揮され、自分自身を無意識のうちに防御する感受性がしっかり働くからです。
しかし、その初印象から時間が経つと、人間は自分の頭を使って考え出すから、素直さがどんどん減って、自分の心の状態でものごとを判断するようになる。
そうなると、自然性が発揮されないから、自分の思惑が判断に忍び込んで、認識を歪めてしまうのです。
つい不正をしてしまうのです。
そうならないために、私たちは、ちょっと意識する必要がある。
それは、物事を素直にありのまま見ているかどうかを問うことです。
自分の心の状態を一旦隅に置いて、物事を見ることです。
素直に対象に向き合うことだ。
そうすれば、対象をそのまま見ることができるようになるかもしれない。
素直に見ているか、いつも自問することです。 ☆(Koga)