➀ 1995年 3月20日地下鉄サリン事件が起きた。
朝の通勤、通学の時間帯に、新興宗教団体「オウム真理教」のメンバー5人が東京都心の地下鉄の3路線で猛毒のサリンをまいた。
乗客・駅員計14人が死亡し、約6300人が負傷する大惨事となった。
教団は信者の脱会などを巡って各地で事件を起こしており、首都を混乱させて、間近に迫った警察の強制捜査を防ぐことが狙いだった。
裁判では教団元代表の松本智津夫(麻原彰晃)元死刑囚が事件の首謀者と認定され、松本元死刑囚を含む教団幹部ら10人の死刑と5人の無期懲役が確定した(2018年7月、他の事件の死刑囚3人を含む計13人の死刑が執行された)。
② 2005年 3月20日10時53分頃、福岡県西方沖を震源(深さ9㎞)とするマグニチュード(以下Mと記述)7.0の地震が発生し、福岡県の福岡市東区、福岡市中央区、前原市及び佐賀県みやき町で震度6弱を観測したほか、九州北部を中心に、九州地方から関東地方の一部にかけて震度5強~1を観測した。
この地震により、福岡管区気象台では10時57分に福岡県の日本海沿岸及び壱岐・対馬に「津波注意」の津波注意報を発表したが、津波は観測されなかったため、津波注意報を12時00分に解除した。
地震活動は、この地震を本震とする本震―余震型で推移し、12月31日までに震度1以上の余震が405回 (このうち最大震度4以上の余震が8回) 発生した。
最大余震は、4月20日06時11分頃に発生したM5.8の地震で、福岡県の福岡市博多区、福岡市中央区、福岡市南区、福岡市早良区、春日市、新宮町、碓井町で震度5強を観測した。
本震の発震機構は、東北東―西南西方向に圧力軸を持つ横ずれ断層型である。
余震分布と本震の発震機構から推定される震源断層は、北西―南東方向のほぼ鉛直な断層面を持つ左横ずれ断層である。
また、最大余震も本震と同じ型の発震機構であった。
今回の活動域周辺は定常的な地震活動は低調で、M7以上の地震としては、1700(元禄13)年のM7.0の地震(最大震度不明)が知られているのみである。
本震により死者1名、負傷者1087名、住家全壊133棟、住家半壊244棟、一部破損8620棟などの被害が発生した。 ☆ (T.Koga)長崎市の三山不動産