祝日化される前の海の日は、元々は「海の記念日」という記念日でした。この海の記念日ができたきっかけは、明治9年(1876年)に明治天皇が東北地方巡幸の際に「明治丸」という船で航海し、7月20日に横浜港に帰港しました。
これにちなんで、1941年に当時の逓信大臣であった村田省蔵の提唱によって、「海の記念日」が制定されました。
「海の記念日」から「海の日」という祝日ができるまでには、実に3回もの祝日化運動が実施されています。
第1回は昭和34年~昭和41年に行われました。
当時の日本海事振興会、日本船主協会、日本造船工業会、大日本水産会、全日本海員組合の海事関係5団体が「海の日協会」を設立し、祝日化運動を行いました。
しかし、この時には祝日になることはありませんでした。
第2回は昭和46年~昭和48年に行われました。当時の全国海友婦人会が、内閣に対し、12万人の署名を添えて祝日化を請願したのをきっかけに、祝日化運動が始まりました。
12万人もの署名が集まったのに、またしても祝日にはなることができませんでした。
第3回は平成3年から始まりました。
日本船主協会の根本二郎会長が、祝日「海の日」制定を提唱しました。
これをきっかけに本格的に政府が祝日化の検討を始めました。
この間、祝日化を希望する人の署名を1000万人分集めるなど、活動は盛り上がり、一気に海の日制定への機運が高まりました!
そして、ついに平成7年に「海の日」を祝日とする法案が可決され、平成8年(西暦1996年)の7月20日から、祝日となることが決まりました。
祝日化運動の歴史は長かったんですねー。知らなかったので、意外でした…。
そんな「海の日」は制定されてから、ずっと7月20日だったのですが、平成15年の祝日法改正により、いわゆるハッピーマンデー制度の対象となり、7月の第3月曜日が、「海の日」となりました。こうして「海の日」は必ず3連休になり、今に至っております。 ☆(Koga)