孤独を味わうことで、人は自分に厳しく、他人に優しくなれる。
いずれにせよ、人格が磨かれる。
マルティン・ブーバーは、人間の関係を「我と汝」、「我とそれ」と言うように分けた。
主体的な人間同士の関わりと主体的な人間と客体的な人間の関わりを、そう表現した。
それでは、孤独というのは、「我」と誰の関わりなのだろうか。
孤独は、主体的な自分ともう一人の主体的な自分との関わりでもあり、主体的な自分と客体的な自分との関わりでもあるような状態です。
自分Aと自分Bが自分の中でせめぎ合っていたり、自分Bを自分Aが一方的に責めたり、慰めたりする状態、それが孤独です。
だから孤独とは、皆の中にあっても、精神的に独りの状態なのです。
自分自身を見つめざるを得ない状態が孤独だからこそ、私たちは、人格が磨かれるのです。孤独とは、自分を問う時間しかないからです。
孤独は自分を呪うものではない。
問うものです。
孤独な状態を大切にしたいものです。 ☆ (T.Koga)長崎市の三山不動産