こどもの日は法律に定められた国民の祝日。
戦後生まれです。
端午の節句は、「五節句」という奈良時代から続く伝統行事。
「国民の祝日」と「伝統行事」という違いです。
ちなみに五節句とは、季節の節目を表す日。
江戸時代には幕府の公式の祝日で、賑やかなお祭りの雰囲気があり、明治5年まで祝日でした。
そんな端午の節句とこどもの日は、なぜ同じ日なのでしょう?
第2次大戦を経て戦後、新しく祝日を制定する際に、「日付を押しつけるのではなく、国民の感情に深くつながった、文化的な日を祝日にすべき」という意見が出ました。
こどもの日の候補は、3月3日(桃の節句)・4月1日・5月5日・11月15日(七五三の日)など、いろいろあったようですが、
●「祝祭日には草餅・ちまき・柏餅・そうめんなど、食べ物が加わると大変なごやかなものが生まれてくる」(同2月6日)
●「やはり春から初夏にかけての時期を選びたい」(同4月26日)といった意見が出て、結局5月5日が選ばれました。
同時に、天皇誕生日(4月29日)・憲法記念日(5月3日)も祝日になることが決まりました。
当時、5月1日はメーデー(労働者の日)で休む会社も多かったのです。
春から初夏に移り変わる絶好の行楽の季節に、大きな“飛び石連休”が生まれることになりました。
ゴールデンウィークの誕生です。
私たちが現在、行楽を楽しめる大型連休にもこんないきさつがあったのです。 ☆ (T.Koga)長崎市の三山不動産