ある程度までのところ、所有が人間をいっそう独立的に自由にするが、一段と進むと所有が主人となり、所有者が奴隷となる。
近代社会は、人間の私的所有を当然のことのように思っているが、実はそうではない。
今も私的所有の観念が少ない民族さえいる。
近代以前では、私的所有という概念はそれほど強いものではなかった。
自然のものという概念からみんなのものという概念に変化し、そして、自分のものという概念に変化していったのです。
そして、その成れの果てに、所有が人間の主になってしまうのです。
自分のものをいっぱい増やしたいと思っているうちに、どんどん所有することが目的化していくのです。
そして、どんどん人生をつまらなくしてしまうのです。
人生は、持つことではない。
生きることです。
だとすれば、生きるためにどうするか。
ここがポイントです。
生きるために、何かを使う。
そのために何かを持つ。
ここが重要なことです。
ここを逆転してしまわないように、分を知ることです。
足るを知ることです。
そうしなければ、面白い人生にはならないはずです。 ☆ (T.Koga)長崎市の三山不動産