最小の労力をもって最大の欲望を満たすことが、人間の経済行為の基礎原理である。
今から約300年前のアダム・スミスは、現代社会の本質を言い当てていた。
逆に言えば、300年以上前から、人間社会の行動原理は変わっていないということです。
実は、経産省が推し進めている「未来の教室」の合言葉もほぼ同じことを言っている。
「最小の労力で最大の効果」を生むのが、これからの学習だと。
私は、この合言葉故に、「未来の教室」の運動に賛同はできない。
子どもの時にやる学習を効率的に行って、何が子どものためになるというのか。
人生に無駄なことなど何もないのに、効率的にやることを教えて何が、その先、生きる力になるのか。
経済活動と学習活動が同じわけがない。
なぜなら、学習は内に働きかけるもので、経済活動は外に働きかけるものだからです。
人生に無駄なことなど何もない。
効率的にやることもあれば、非効率的にやらなければならないこともある。
そのことをしっかり区別してやることこそ、私たちの社会を良くすることになるはずです。 ☆ (T.Koga)長崎市の三山不動産