忘れるにまかせるということが、結局最も美しく思い出すということなんです。
忘れることと思い出すこととは、表裏一体です。
私たちは、どんなことでも覚えていられるほど、精神が強くはない。
忘れなければ、その先、生きてはいけない失敗を山ほどする。
また、忘れなければ、その先喜べない成功をたまにはする。
とにかく、忘れなければならない出来事で、人生は彩られているのです。
しかし、全てを忘れるわけにはいかないのも人生です。
自分のアイデンティティーがなくなってしまうからです。
そこで、私たちは、自分の都合の良いように、過去を創造することを許されるのです。
その許可が、忘れるということです。
何かがあったかもしれない。
しかし、その何かの細部は、思い出せない。
そうだ！ この細部は、自分が幸せになるように、話を作ろう、そういうことが人間だけは出来る。
これが、人間と動物の大きな違いです。
思い出は、美しくなるように創造しよう。
自分が元気になるように、思い出を使っていこう。
思い出は美しすぎてＯＫなのだから。 ☆ (T.Koga）長崎市の三山不動産