もし、われわれを無意識の願望の動きをもとにして判断するならば、われわれ自身もまた、まさしく原始人のごとく人殺しの群れである。
無意識が言葉の真の意味で無なのであれば、素晴らしい事だと私は思う。
ところで、私たちは、私たち自身をどうコントロールしているのだろうか。
私は、無意識の願望には、もう一つ違う側面があるのではないかと思っている。
つまり、人殺しの側面と社会的な調和の側面が人間の心底にはあって、この二つの側面が拮抗しながら、人間は生きているのではないかということです。
だから、たまにこの拮抗が崩れて、人を本当に殺したり、自分を抑制しすぎて、自分自身が弱ったりするのです。
すべて、自分の内から湧き出たエネルギーが、そうさせるのです。
私たちの中に住んでいる悪魔と天使が、日々無意識の世界で戦っているのです。
そして、それは勝負のつかない戦いなのです。
その戦いの中で私たちは死ぬまで生きていくことになるのです。 ☆ (T.Koga)長崎市の三山不動産