お彼岸の期間は春分の日、秋分の日をそれぞれ中日とした前後6日間、計7日間です。
春分の日、秋分の日は年度によって変わるため、当然お彼岸の期間というのも年度により異なります。
一方、お盆というのは基本的に年度によって変わることはありませんが、地域によって7月に迎えるところと8月に迎えるところ、さらには9月に迎えるところがあります。
その風習についても地域差が大きいことから、「お盆」は日本人にとって最大の仏教行事として各地域に根付き、独自の発展を遂げたことが分かります。
「お盆」の正式名称は「盂蘭盆会(うらぼんえ)」。
諸説ありますが、サンスクリット語で「逆さ吊り」を意味する「ウラバンナ」の音写であるとする説が有名で、祖先の霊を呼び寄せ供養する行事として広く全国で行われています。
期間は通常夏の4日間にわたり、初日を盆の入り(迎え火)、最終日を盆明け(送り火)と呼びます。
お盆の時期になると、各家庭では精霊棚(しょうりょうだな。盆棚とも)にお供えをし、火を焚いて祖霊を迎え入れます。
さらに、僧侶にお経をあげてもらい(棚経)、お墓参りをしたのち、最後にまた火を焚いて祖霊を送り返します。
そもそも、お盆という行事は、旧暦(太陰暦)7月15日の「中元節(ちゅうげんせつ)」の日に祝われていました。
中国から伝わり、「お中元」の由来ともなった道教の行事のひとつです。
ところが明治時代に新暦(太陽暦、グレゴリオ暦とも)が採用され、以降「お盆」の期間(の中心)は地域によって大きく3つに分かれました。
1.旧暦7月15日(旧盆)・・・沖縄地方など
2.新暦7月15日(新盆)・・・東京、横浜、静岡など
3.新暦8月15日(月遅れの盆)・・・その他の地域
全国ほとんどの地域では、新暦の8月にお盆を迎えます。
新暦8月のお盆は、新暦7月の新盆に対し「月遅れの盆」と呼ばれることもあります。
日程は毎年8月13日(迎え火=盆の入り)から8月16日(送り火=盆明け)までと決まっており、下記の通り【新暦8月にお盆を迎える地域における、2017年(平成29年)お盆の期間は8月13日(日)から8月16日(水)】です。
8月13日(日) 迎え火(盆の入り)
8月14日(月) 中日
8月16日(水) 送り火(盆明け) ☆(Koga)