もしあなたがこれまでに泣いたことがないとしたら、あなたの目は美しいはずがない。
人間は、自分の悲しみを経験してこそ、他人の悲しみが理解できる。
悲しみを知らない人間は、実は喜びも本当には経験できない。
なぜならば、悲しみは、何かが欠けていることを知ることによって味わえるものだからです。
そして、その欠けていることを知ってこそ、足りていることに満足をし、それを嬉しがることが出来るのです。
満たされることが、喜びのもとなのです。
だから、悲しみと喜びは循環してしまうのです。
欠けている状態が、徐々に満たされた状態になり、そして、満たされた時、今度は欠けてしまう思いが生まれ、不安が生まれ、そして悲しみになっていくのです。
いつかは、欠けてしまうという思いが生まれることになる。
だからこそ、永遠という理想が生まれていくことになるのです。
悲しみを知る人間でいるからこそ、喜びも十分に味わうことが出来る。
完璧なことを知るために、欠けていることを知ることです。
美しさは欠けていることを知っていることから生まれるのです。
昔の日本人は良く言ったものです。
月は隈なきをのみ見るものかは。 ☆ (T.Koga)長崎市の三山不動産