アルファ米ってどんなお米？
「アルファ米」は、水やお湯を注ぐだけで食べられるお米です。
災害時や海外旅行などの非常食としては、これほど便利なものはありません。
米の主成分であるでんぷんには、「アルファでんぷん」「ベータでんぷん」があり、水を加えて炊くと、でんぷんが消化の悪いベータ型から、消化の良いアルファ型に変わるという性質があります。
ところが、アルファ型は不安定で、水分があって低い温度の元ではベータ型に変化します。
冷蔵庫に入れたご飯がボロボロになってしまうのはその為で冷えたご飯は、再び加熱してアルファ型に戻す必要があります。
さて、アルファ米ですが、これは炊き立てのご飯を急速に乾燥させ、水分量を12～13%以下にしてアルファでんぷんを固定化したものです。
具体的には、変成を防ぐ為、炊き立てを100℃の熱風で乾燥させています。
これに水を注げば、膨らんで乾燥前のご飯に戻るというわけです。
しかも、普通のお米は精米すると、ぬかの脂肪分によって酸化しますが、アルファ米はその酸化を防止する為に脱酸素剤パックしています。
こうすると、精白米よりも長持ちして、新米のおいしさが保てるのです。
ご飯を炊くのが面倒臭い独身者には、非常食というよりも常食として便利なお米といえるでしょう。 ☆ (T.Koga）長崎市の三山不動産
