忘却なくして幸福はありえない。
人間は、経験する動物です。
だから、経験した出来事をいちいち覚えている。
しかし、覚えているからこそ、それを忘れ去ってしまうのです。
覚えるから忘れるのです。
動物には、覚えるということがない。
経験したことを意味化して人間は、記憶の箱にしまうのだが、動物には、その意味化がない。
だから、記憶をしない。
いやいや、待ってくれ!動物だって、記憶しているだろう!と反論があるかもしれないが、それは、ほとんどの場合は、反応です。
「パブロフの犬」なのです。
覚えているわけではなく、反応するのであって、刺激に慣れてしまえば、反応が薄くなるということです。
人間は、記憶する。
だから忘れる。
この忘れるが、案外人間にとって、良いことなのです。
忘れない限り、歳を取ればどんどん刺激がなくなっていくからです。
忘れることで経験からも自由になっていくからです。
忘れてしまおう。
自分を幸不幸にする全てを。 ☆ (T.Koga)長崎市の三山不動産