何事もゆきづまれば、まず、自分のものの見方を変えることである。
案外、人は無意識の中にも一つの見方に執して、他の見方のあることを忘れがちである。
私たちは、一人ひとり、自分の世界の中に住んでいる。
自分の世界を通して、他の世界を見ている。
だから、意識しないといつも同じ視点で物事を見、同じ考え方で理屈を考え、そして、解決を図ろうとする。
順調に行っている時はそれで良いが、行き詰まった時は、意識して自分の世界から他人の世界へ移動しなければならない。
今までの自分の視点、考え方を、他人の視点、考え方に置き換えて、考えることが必要です。
環境に適合出来ない状況になることを行き詰まるというのなら、今までの自分の世界が環境に適応できなくなってしまったのだから。
上手く環境に適応している他人の世界を借りてこなくてはならない。
そして、他人の世界の流儀で、問題を解決しようと考えることです。
その結果、他人の世界が自分の世界の中に組み込まれていくことになる。
それを自己拡大というのです。
自己拡大しなければ、行き詰まった世界は、変えることが出来ない。
自分の世界だけではなく、他人の世界から社会という世界を見ることです。 ☆ (T.Koga)