国家は少数の異常な人々を挙げて、その名誉を誇るかもしれない。
しかし一国の文化程度の現実は、普通の民衆がどれだけの生活をもっているかで判断すべきであろう。
私たちの戦後教育は、それほど酷いものではなかった。
しかし、アメリカの教育を素晴らしいと宣伝する一部の人間に騙されて、どんどん酷いものになっていってしまった。
1990年代から始まる愚民化政策とでもいう教育の自由化によって、日本の教育は、取り返しのつかない質まで落ちようとしている。
アメリカ型の教育で、リーダーを育成しよう、思考力を子どもたちにつけよう、そんな耳に優しい大義名分で、子どもたちの学力はどんどん二極化して、その学力水準を下げ、一部の子どもたちの学力を上げてきたのです。
私たちは、このことをもっと真剣に考えるべきです。
私たちは、なんで先進国なのに、犯罪率が低く、誰でもがある程度の教養をもって生活をしていくことが出来るのか。
義務教育がしっかりしていたからです。
文化の基層を作っていた優れた実践が義務教育の中にあるからです。
それを壊して、アメリカ型の教育をしようなどと誰が言い出したのか。
最初の行が言う通りではないだろうか。 ☆(Koga)