善悪、大小、かねの有る無し、社会的な地位の上下などという、人間の作った相対的な価値観を一切やめてみることです。
人間は、まず絶対的な存在として生を受ける。
赤ちゃんは、どんな赤ちゃんでも親にしてみれば、可愛い存在なのです。
ここに相対的比較など必要としない。
しかし、どんどん歳を取っていくと、相対的比較が生まれてしまう。
社会関係の網の目に入っていくからです。
人間の意識が明確になればなるほど、相対的な比較が幅を利かせ、上下関係を生み、嫉妬関係を生み、比較の世界を作ってしまう。
しかし、相対的な比較の世界にどっぷり浸かった人たちの中で、絶対的な存在になろうとする人も出てくる。
世界を知り、己を知り、他者を知った人間は、比較することの無意味さを、ある程度の歳になるとわかってくるからです。
ここに、赤ちゃんと老人の親和性が生まれる。
もう随分生きたんです。
もうこの自分以外になれないんです。
だとすれば、これでよいじゃないか。
誰かと比べても、何にもならない。
そういう自覚が生まれるようになってくる。
そうなるように、生きていくことです。
絶対的な老人になるために。 ☆ (T.Koga)長崎市の三山不動産