歴史はいつでも敗者に背を向けて、勝者を正しいものとするものだということを忘れてはならない。
今まで、敗者の歴史は、存在しなかった。
それは、歴史に残った人間が、自分の都合の良いように、歴史を解釈し、創作し、そして、意味づけてきたからです。
そして、その歴史は、いつも大文字の歴史として語られてきた。
時代の為政者を中心に据えて論じられてきたのです。
しかし、そんな歴史にも、新しい視点が導入された。
フランスを中心としたアナール学派の登場です。
民衆の生活、人口の推移、趣味の変遷等々、生活に即した歴史が発掘され始めたのです。
もう50年以上前からです。
ここに敗者が、やっと歴史的に注目をされるようになったのです。
私たちは、どんなものでも鵜呑みにしないことです。
客観的に見えるものでも、視点が変われば、全く違うように見える。
そのことを忘れないようにしたいものです。
歴史に残った話には、多くの創作があるように、歴史の片隅で微かに存在しているものに、客観的な真実があるかもしれないのだから。 ☆ (T.Koga)長崎市の三山不動産