歴史はいつでも敗者に背を向けて、勝者を正しいものとするものだということを忘れてはならない。
私たちには、色々な歴史がある。
小学校や中学校、高校で習うような大事件を基にした歴史から、地域の人口や趣味の移り変わりを取り上げた歴史まで、実に色々な歴史がある。
例えば、日本の歴史を見てみると、徳川家康が出した手紙は数多く残っているが、石田三成が出した手紙はほとんど残っていない。
関が原で負けた石田三成と親しくしていた痕跡など、残していたら、家康に何を言われるか、わかったもんじゃないからです。
そういう意味で、歴史になる前から自主規制が働いていることだってある。
つまり、歴史は、創られるのであって、客観的事実として、ありのまま発掘されるものではないのです。
つまり、私たちは、どんな歴史を求めているのかということです。
その時代時代で、求めている歴史が違う。
それを無条件に受け入れてはダメです。
いったい、この歴史で何を言おうとしているのか。
こういう問いをいつも用意しておこう。
そうしないと、時代に騙されてしまう。
歴史は、いつも嘘と背中合わせです。
それを知って、歴史と向き合うことです。
そうしないと、歴史に騙され、時代に騙されてしまう。
私たちは、都合の良い歴史を作ってしまうものだからです。 ☆ (T.Koga）長崎市の三山不動産
