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尼崎連続変死事件 10.Oct.2024

尼崎事件は25年もの長期間続いた洗脳事件です。
この25年の間に、一体どんなことが行なわれてきたのでしょうか。
一連の事件に関与し、主犯と見られるのが角田美代子という女性でした。
主に共謀していたのが戸籍上の妹である角田三枝子容疑者、戸籍上のいとこである角田正則 (本名:李正則) 容疑者です。
美代子氏の指示を受けた正則容疑者が動き、ターゲットに脅迫や暴行を行ない、洗脳・支配をしかけます。
三枝子容疑者も、美代子氏の狙いが果たせるように動いていきました。
結果として、実に40人近くにわたる人間が関係する事件の構図が生まれました。
事の発端は、1987年に後に三枝子容疑者が嫁ぐことで義母となる、H家の女性が、暴行を受けて殺害されたことです。
この事件から、美代子氏らの関与が始まったと言われています。
遺体は尼崎の海に遺棄されましたが、2014年に始まった捜査でも結局発見はできませんでした。
また、その女性の娘も1997年に失踪しますが、詳細はわかっていません。
1998年に、美代子氏の母方の叔母の妻である、I家の女性の葬儀が行なわれます。
その際に参列した美代子氏が 「葬儀の段取りが悪い」 という難癖をつけて、I家親族を集めた家族会議を頻繁に行なわせました。
裏に暴力団の存在を匂わせながら、美代子氏は、I家の借金トラブルなどにも口出しし、影響力を強めていきます。
また、親族同士で不満を言い合いさせて、更には暴力・虐待も指示。
まずは先の葬儀の故人である女性の妹に対して、その4人の息子たちに暴力・虐待を行なわせました。
その後息子たちに仕事を辞めさせて退職金を払わせたり、兵庫県西宮市のマンションで集団生活させるなどの指示を出しました。
虐待を受けた女性が1999年3月に死亡し、その長男が行方不明、長男の息子も転落死。
警察も家族トラブルと処理して動かないため、耐えかねた、I家の虐待死した女性の甥が美代子氏に窃盗計画を提案。
それに乗った美代子氏は甥の自首により警察に逮捕され、I家は美代子氏の支配から解放されました。
しかし、美代子氏と養子縁組をした2人の子どもの内、角田健太郎容疑者だけは養子を継続しました。 
M家の長男は2001年ごろに美代子氏と知り合い、その後M家の長男・次男・角田正則容疑者は3人で美代子氏所有のマンションで共同生活を行なっていました。
2002年頃に長男は学校用務員の仕事を退職させられ、退職金を美代子氏に奪われました。
また、長男が美代子氏に借金があるということで、M家が金策に追われたとも言われています。
2003年2月、美代子氏が、M家長女の嫁ぎ先である香川県高松市の、T家に、正則容疑者を更生のために住まわせてほしいと依頼。
生活態度の悪い正則容疑者を預かれないと伝えた、T家でしたが、美代子氏は身内10人ほどを引き連れて、T家を訪れます。
有無を言わせぬ状況を作った上で、正則容疑者の面倒を見れなかったことや、M家長男の借金問題をダシに、T家にお金の工面を求めました。
ここでも、I家と同様に親族同士の言い争いや暴行を指示。
特にT家の次女は美代子氏に心酔し、後に養子縁組をして角田瑠衣となります。
結局T家は美代子氏に約2000万円を支払ったと言われています。
暴行を受けた、M家の母は2003年に死亡、T家の長男も2004年1月に死亡して、M家の次女も行方不明になりました。
その後も2005年にH家である三枝子容疑者の夫が沖縄で転落死、美代子氏と同居していた女性と、T家の長女が2008年に暴行で死亡しています。
そして三枝子容疑者の夫の弟も東京に逃げていましたが、連れ戻されて2011年にコンクリート詰めにされて岡山の海に遺棄されました。
2009年4月に角田瑠衣容疑者のベビーカーが電車のドアに挟まり、美代子氏が鉄道会社にクレームを入れました。
その際に対応したのが、K家の主人でした。
K家主人はクレーム解決のために美代子氏の家に何度も足を運びました。
その際に美代子氏は、K家主人を脅したり、時に褒めるなどして徐々に洗脳・支配を進めていきます。
やがて美代子氏と、K家は家族ぐるみの付き合いをするようになり、妻と2人の娘も交流を持つようになりました。
しかし、美代子氏は、K家主人の 「喫茶店を開きたい」 という夢に漬け込み、主人に退職を迫ります。
2010年4月に主人は退職し、美代子氏はその後も、K家への干渉を続けます。
結果として、K家夫婦は離婚し、元妻の実家であるO家の母も呼び寄せて同居させ、事あるごとに飲食の制限や親族同士の暴行を行なわせました。
そして元妻の姉までも同居し、親族同士で互いを監視しあう状況が生まれました。
O家の母は2011年9月11日に死亡し、K家主人と角田正則容疑者によってコンクリート詰めにされ貸し倉庫に放置されました。
その後は元妻の姉に暴力が集中し、耐えかねた姉は逃走し警察に通報。
事件の発覚を恐れた美代子氏と正則容疑者は、K家主人と元妻に自殺を強要したのです。
しかし間一髪の所で警察が駆けつけ、自殺の様子を見ていた美代子氏と正則容疑者を逮捕して事件が終結しました。
事件の主犯である美代子氏は、2012年12月12日午前6時20分頃に兵庫県警本部の拘置所にて自殺を図りました。
長袖シャツを首に巻きつけているところを発見されましたが、病院で死亡が確認されました。
一番の鍵を握る美代子氏が死亡したことで、この事件の真相解明は困難になったといえます。
なお、美代子氏の遺体を引き取りに来る親族はいなかったということです。 ☆ (T.Koga)長崎市の三山不動産