人生とは、病人の一人一人が寝台を変えたいという欲望に、取り憑かれている一個の病院である。
私たちは自分の人生を変えたいと思う時期がある。
その時期が一時なのか、生きている間中なのか、それは、その人の生き方や人生に対する心構えで違ってくるが、自分の人生を変えたいと思うのです。
しかし、自分の人生を変えたいと思ったところで、人生は変えられないし、変えたと思っても、それほど変わっていなかったりすることの方が多い。
それは、あたかも病人が病気を治すことよりも、今寝ているベッドを変えたいと思い、新しいベッドに変えたようなものだからです。
病気は結局治っていないのです。
人生はそれほど大きくは変わらない。
しかし、その時、その時の決断は意識すれば、少しは変わっていく。
その少しの決断の変化を積み重ねることで、自分の根本が変わっていくことになる。
しかし、それは、死ぬまで続くことなのです。
結局、私たちの病気は死ぬことでしか、治らないかもしれないのだが。 ☆ (T.Koga)長崎市の三山不動産