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天皇誕生日 23.Feb.2024

私たち日本人の暮らしに溶け込んでいる祝日や記念日は、皇室の成り立ちとその歴史が深く関わっている。
例えば2月23日は、今上天皇の「天皇誕生日」であるが、歴代天皇の変遷によって日付は変わってきたものの、明治以来、祝日とされ国民の休日となってきた。
ではその前はどうだったかというと、国民の休日という概念自体がなかったことから、現代の定義には当てはまらないが、宮中では現人神である天皇が生誕した日を「天長節」と呼び、厳かにお祝いしていたようだ。
ちなみに「天長節」の起源は中国の唐代、8世紀の半ば頃までさかのぼり、楊貴妃を寵愛した玄宗皇帝が、老子の「天長地久(天は長く地は久し)」の思想に基づいて発案したと言われている。
やがて儀式の体裁が整い、華族並びに関係機関の職員らが拝賀し、軍艦からの祝砲が撃たれ、各国公使を招いての祝賀の宴会も催されるようになった。
そして、明治6年(1873年)には、正式に国家の祝日となり、全国のあちらこちらで万歳三唱の声が響いた。
その後、大正天皇の御代には8月31日が「天長節」となり、昭和天皇の御代では4月29日へと変わっていった。
しかし、第二次世界大戦後の昭和23年(1948年)に、「国民の祝日に関する法律」が制定されると、「天長節」という呼び名は天皇の神格化につながるとされ、平易な「天皇誕生日」へと改称された。
以来、上皇陛下が天皇であった平成の時代は12月23日、今上天皇の令和となってからは2月23日が「天皇誕生日」となっている。
呼び名は変わっても、その日は、現在も皇居内の宮中三殿で天皇陛下によって 「天長祭の儀」 が執り行われ、また全国の神社では、陛下の長寿と皇室の弥栄、国民の安寧が祈られているという。 ☆ (T.Koga)長崎市の三山不動産