人間は誕生の瞬間から支配するか、もしくは支配されるか運命づけられている。
ギリシャ時代、人間は、市民と奴隷に分かれていた。
市民は、奴隷の労働によって、自由な生活を謳歌していた。
この前提を、誰も疑う者がいなかった。
それは、奴隷がいなければ、市民の生活は成り立たないものだったし、市民がいなければ、奴隷は奴隷として生きてはいけなかったからです。
当然、世界は、そういうものだったのです。
だがしかし、人間の社会生活上の進歩によって、徐々に、二分された階層から、複雑な階層になって、市民と奴隷という支配する階層、支配される階層に明確な区分がなくなっていった。
別の角度から言えれば、次のように言い直せるかもしれない。
それは、支配する層と支配される層が、巧妙に隠され、二分された階層が現在まで、２０００年以上も続いているということです。
現に、経済格差は歴然と存在する。
だから、この支配する層と支配される層の関係を超えるためには、当然の世界を受け入れないことが求められる。
もし、当然の世界を、受け入れることを選んだから、それこそ、この人間の二分を受け入れることになるからです。
私たちは、この人間の二分を当然だと思わないことです。
この人間の二分を超えた関係が、持てるような力をつけることです。
そのために、私たちは、世界を学ぶことなのです。 ☆ (T.Koga）長崎市の三山不動産
