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よど号ハイジャック事件 31.Mar.2024

「 「よど号」 ハイジャック事件」 は、1970年3月31日、日本刀、鉄パイプ爆弾等で武装した共産主義者同盟赤軍派の活動家9人が、東京発福岡行きの日本航空351便・通称「よど号」を乗っ取り、乗客122人、乗員7人の合計129人を人質に取って、同機を北朝鮮に向かわせるよう要求し、福岡空港及び韓国の金浦(キンポ)空港において乗員・乗客の一部を解放した後、同年4月3日に北朝鮮美林(ミリム)飛行場に到着し、北朝鮮当局に投降した事件です。
警察では、これら 「よど号」 犯人をICPOを通じて国際手配しており、1988年5月には、不正に入手した旅券を使用して日本に潜伏していた犯人1人を逮捕しました。
また2000年3月には、田中義三を逮捕したタイ当局から同人の身柄引渡しを受け、逮捕しました。
ハイジャック犯人のリーダー田宮高麿ら2人は、北朝鮮で既に死亡が確認されていることから、現在、北朝鮮に残留しているのは、小西隆裕、赤木志郎、魚本(旧姓安部)公博、若林盛亮、岡本武の5人とみられています(うち1人は死亡したとされているが未確認)。
他方、昭和50年代半ばから60年代にかけて、欧州で北朝鮮工作員と接触していた不審な日本人女性6人に対し、海外での活動を抑止し、テロ活動を防止するため、1988年8月、外務省は日本旅券の返納を命じました。
1992年には、これらの女性全員が「よど号」犯人の妻(1人は元妻)であることが判明しました。
警察は、元妻を除く返納命令に違反した5人を旅券法違反容疑で国際手配しています。
 「よど号」 グループは依然として、北朝鮮国内において、当局との密接な関係を基盤に、グループ全員の帰国を目指して、機関紙、インターネット等を通じ、盛んに自己の主張を訴えています。
特に「よど号」犯人は、機関紙等を通じて、全員の早期合意帰国を訴えており、2004年には、北朝鮮当局に対し、日本への帰国支援を要請する書簡を送付しました。
これに対して、北朝鮮当局は、同年7月、犯人らの帰国には反対しないとの立場を改めて表明するなど、彼らの帰国に向けた動向がみられます。
 「よど号」犯人の妻等については、2003年までに、帰国した3人を逮捕し、これに続いて、2004年2月、旅券法違反及び偽名で銀行口座を開設したとして有印私文書偽造・同行使容疑で国際手配中の魚本民子を、同年10月には、旅券法違反で国際手配中の田中協子を、帰国と同時に逮捕しています。
なお、子女については、現在までに17人が帰国しています。  ☆ (T.Koga)長崎市の三山不動産