速度を上げるばかりが、人生ではない。
かつて、日本には、全国を歩いて回る僧侶たちがいた。
乞食 (こつじき) または、托鉢 (たくはつ) といった。
俳人の種田山頭火も全国を乞食して回った一人だが、彼の句に 「まっすぐな道でさみしい」 というのがある。
彼の人生そのものを謡った句です。
人生は、まさに、まっすぐな道では味気ない。
どんどん効率よく、どんどん楽に、そして、どんどん都合よく、何もかも上手く行くこと自体、人生としては、味気ないし、つまらないことなのです。
人生は、曲がりくねった都合の悪い、そして、苦労の多い、そういう道なのです。
それを受け入れないで、まっすぐな道を求めても意味はない。
それは、求めて得られるものではないからです。
そして、いつも失望感だけが与えられるものだからです。
まっすぐな道ではないから人生は、素晴らしい。
そう思って生きていくことです。 ☆ (T.Koga)長崎市の三山不動産