この道より我を生かす道はなし、この道を行く。
少し前に、「厨房の哲学者」 という自伝を呼んでみました。
中華料理をフレンチのように出して、一躍有名になった料理人の人生を語ったものです。
その中に、自分が人生を決めきれなくて、迷いに迷っている時に、たまたま出会った言葉が人生を変えたというくだりがある。
その言葉が、武者小路実篤の 「この道より我を生かす道はなし、この道を行く。」 です。
人生は、覚悟を決めて、自分で選ぶだけなのだと、主人公が悟る場面です。
実に、人生は、自分で覚悟を決めて、可能性という罠から抜け出して、自分で何かを選び、その選んだことの可能性を具現化していくことなのです。
まさに、人生とは可能性を一つひとつ消していくことなのです。
可能性を残して、死ぬようなことになってはダメです。
今選んでいることを徹底してやっていくことです。
それしか、自分には何もないのだから。
覚悟を決めて、そこに人生をすべてかける時、その選んだ道の可能性が最大に具現化して、人生を終えていくのです。
その覚悟をいつも人生は問うているのです。 ☆ (T.Koga)長崎市の三山不動産